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museum
戦後の混乱期に生まれたスカジャン生産の歴史を継承したい、との想いで始まった桐生ジャンパー研究所。近年、群馬県桐生市で発掘された昭和20~30年(1945 ~1955)のスカジャンをはじめとするスーベニアグッズや道具類、当研究所の監修によるクリエイターとのコラボレーションによって生まれたスカジャンなどを紹介していきます。これまで、アメカジファッションの文脈でしか語られてこなかったスカジャンを、当時の一大生産基地だった桐生の職人たちの視点から捉えなおす試みとして、史実を基に一部を創作した読み物も掲載します。舞台は、敗戦後のいわゆる占領期の桐生。スカジャンにまつわる市井の人々の戦後史としてお楽しみください。
コレクション
戦後の混乱期、必死に生きるために、ごく普通のおっちゃん、おばちゃんたちが惜しげもなく技術を費やし生み出した日本発祥の洋服「スカジャン」。当初、不思議な魅力を持つこのジャンパーは、「ジャンバー」と呼ばれていた。進駐軍のお土産として人気を博したのはジャンバーだけではない。「桐生スーベニア協会」が設立され、パッチ、ハンカチ、シャツ、ブラウス、クッションカバー、ネクタイ、ガウンなど様々なグッズが展開された。現在、日本で目にするそれらの品々は、日本人バイヤーやコレクターがアメリカで入手したビンテージであり、国内に逆輸入されたものだが、ここでは、桐生で発見されたデッドストックを中心に紹介していく。
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アンカー 1
ス-べニア
型紙
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1/1
コラボレ-ション
桐生ジャンパー研究所では、幅広い分野のクリエイターやアーティストの方たちと、それぞれの解釈による新たなジャンバー作りを行っている。各界のトップクリエイターたちの斬新な発想と、戦後から続くオリジナルスカジャン製作の技術でないと成し得ない製品を常に模索している。あくまでも、当時作られたスカジャンをベースにしながら、これまでに製作したことのないコンセプトで繰り広げられるスカジャンの世界は、次世代に向けて、スカジャン生産の技術を未来へと継承するための取り組みなのである。人とのご縁を大切にしながら、これまでに取り組んできたコラボスカジャン誕生の現場をご覧いただきたい。
支度中
桐生とスカジャン
「その昔、桐生でスカジャンが作られていた。」
スカジャンコレクターやアパレル関係者、一部の桐生の人たちの間では常識となっている。では、本当に戦後の桐生でスカジャンが作られていたのだろうか?そのことを、桐生の人たちはほとんど知らない。伝統産業である織物の記録はたくさんあるが、スカジャンの記録はほとんどない。しかし、調べてみると様々な物語があった。太平洋戦争による敗戦で多くの大切なものを失った。しかし、敗戦という苦い経験があったからこそ、スカジャンが誕生した。織物、リブ、染色から横振り刺繍、縫製に至るまで、職人にしかわからない世界がある。そのひとつひとつを紐解き、次の世代に残していくことが、先人たちへのお土産(スーベニア)になると信じている。
読み物
--プロローグ--1話
--横振り刺繍--4話
--誕生前夜--2話
--縫製--5話
--レ-ヨンサテン--3話
--進駐軍--6話
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